HHKB Professional BT を今さら買ってぶったまげた話。無刻印モデルのワナ。
どうも、BUZZ(@SpaceRanger1212)です。
前回のUS配列激推し記事読んでいただけたでしょうか?今回はその記事の中で触れていなかった、僕がUSキーボード第一弾として「HHKB Professional BT」を購入した理由とその性能について今さら書いていこうと思います。
ただのレビューにならないように書いていくつもりですので、最後までお付き合いよろしくお願いします!
それではみていきましょう!
迷いに迷ったキーボード選び
キーボードと一口に言っても、様々なタイプがあります。代表的なのは、
この4つです。
今回僕が買ったのはこの4つ目、「静電容量無接点方式」のキーボードです。その他のメンブレン、パンタグラフ、メカニカルについての説明は割愛しますが、静電容量無接点方式のキーボードについて簡単に書いていこうと思います。
静電容量無接点方式
こちらの画像を見てください。画像にもある通り左側がメンブレン方式、右側が静電容量無接点方式です。
この違いについて簡単に説明すると、「電極が触れるか触れないか」です。
メンブレン方式は押し込んだ時に電極がスイッチを押し込むことでキーが入力される仕組みに対して静電容量無接点方式は、内部のバネが変形することで変化する静電容量を、触れることなく感知してキーが入力される仕組みです。
この事からも分かるように、他の方式のキーボードに比べて耐久性が抜群に高いです。
そして、「スコスコスコ」というような滑らかなキータッチが特徴です。ですが、他の方式に比べて格段に値段が高いというのも事実です。
静電容量無接点方式が採用されている代表的なキーボードは「東プレ」、「HHKB」、「Niz」この3つです。
この中から僕は後述する理由からHHKBを選びました。
選ばれたのは、HHKBでした
そもそも僕のキーボード選びの条件はこちらでした。
HHKBシリーズの中で上記を満たしている最高のキーボードを見つけました。それが「HHKB Professional BT US配列/無刻印」です。即ポチしました!
ここまで長くなりましたが早速、僕が購入したHHKB Professional BTをみていきましょう!すでに開封して4日ほど経っておりますので、買った当初を再現しています。
ざざん!!なんというか、かっこいいですよね。箱にかっこいいもクソもありませんが僕は偏見の塊なので、すごく神々しく見えております。
HHKBの正式名称は「Happy Hacking Key Board(ハッピーハッキングキーボード)」です 。この厨二心をくすぐるネーミング、最高です。
ですが値段は税込29,700円と高額です。。。ツイッターのフォロワーさんに「とりあえず買え」と煽られたので笑顔でポチりました。無事、死亡確定です。
もちろん買ったのはbluetooth接続で、US配列となってます。
内容物は本体、単三電池2本、説明書です。
そしてこれを開けるといよいよご対面です。
どひゃ!どうですかこの無刻印!本来は袋に入っているのですが、捨ててしまったので生身で入れてみました。もちろん、HHKB BTにも「JIS配列」と「US配列」がありまして、カラーラインナップは「白」「墨」とがあります。その中でもUS配列だけ、「無刻印」という修羅のラインナップが存在しています。キーに何も書いていない。いかにも見栄っ張り厨二専用仕様ですよね。そこに惹かれてしまったわけです。
少し画像がブレてしまっていますね。どうでしょうかこの外観!先ほどカラーラインナップを見てお気づきの方もいるかと思いますが、こちらの色、「黒」ではなく「墨(すみ)」なんです。墨独特の灰色感というんですかね、一口に黒とは言い難い美しい色をしてらっしゃいます。そして斜めから見る無刻印、なんともエキゾチック。。。
HHKB BTは単三電池2本で動きます。そこも購入を決めたポイントで、ノートパソコンで使うのでとにかく「コードを繋ぎたくない」のです。しかも充電に時間もかけたくないので、ユーザーのことをよく考えているなという印象です。(上から目線)
上の画像は電源ボタン兼Bluetooth接続ボタンとなってます。2秒押しで電源がつきます。
こちらHHKBの背面ですが、両サイドにこのようなスタンドが付いています。こちらでキーボードの角度を三段階で調節します。最初にこれをきいて、このスタンドが三段階あるのかと思っていましたが、「全て畳んだ状態」「一個立てた状態」「全部立てた状態」の三段階だったみたいです。(よく考えれば当たり前です)
構造ですが、大きいスタンドの内側に小さいスタンドがあり、小さいスタンドを立てると一段階、大きい方を立てると二段階になるというもので、一つのスタンドに段階が付いている訳ではありません。
スタンドの比較画像はこちらです。
左からスタンドなし、一段階、二段階です。ですがそもそもこのキーボード自体もともと角度があるので僕の場合はスタンドなしで使ってます。その理由はもう一つありまして、背面の四角に滑り止めゴムが付いているのですが、スタンドの先には付いてません。その分スタンドを立ててしまうと安定感が若干悪くなってしまいます。
これはなんでだろうなぁと残念に感じました。せめてスタンドの先端をラバー素材にしてくれればそこまで支障はないと思いますが、プラスチックなので結構滑ります。
背面左上に電池を入れる場所のようなちいさいカバーが付いていてそれを開けると切り替えスイッチが入っています。
振り分けについては細かいところなので割愛しますが、「Mac用で省電力モードはオフ」という設定にしています。こうすることでMacのcommandキーなどが使えるようになります。
使ってみた感想
ここまで外観など、おおまかにみていきました。ですがキーボードは「打鍵感」「打鍵音」が非常に大事になってきますよね。
打鍵感
悪魔的に良い!!!!
というのが正直な感想です。これは高いからとかの偏見ではなくて、全く何もわからない状態で打っても「全然ちゃいますやん奥さん」となるほど圧倒的に違います。
キーの入力をするとき、最初は抵抗があって少し押し込むとスコーンと沈み込む感じです。静電容量特有の「打ってる感」がとても気持ちいいです。いままでメカニカルを使っていましたが、それともまた感触が違います。
きったねぇ字ですが、こちらが僕が感じた力とキーストロークのグラフです。
メカニカルは最初から最後まで同じ力ですが、静電容量無接点方式は前述のとおり、最初に抵抗があり、スコンと沈み込みます。
そしてなにより、押し込まなくてもキーが入力されるという静電容量ならではの仕様で打ちミスがかなり減りました。他のキーボードでは物足りなくなってしまいます。`
打鍵音
圧倒的打ってる感!!!!
これについては人それぞれ「うるさい」「気にならない」という意見があるかと思いますが、少なからず「静か」ではないです。ですが僕の意見としては「うるさくはない」といった感じです。購入前にレビューを読み漁っていましたが、「うるさい」という意見がおおく、すこし躊躇して買いましたが、「こんなもんか」となりました。
打鍵音を動画でもみていたのですが、動画では「メカニカルに似てるなぁ」という印象でした。ですが、実物を聞くと全く印象が違いました。ですので動画で購入をやめた方は実際に打ってみるのもいいかもしれません。
たしかに音はそれなりになりますが、Macのペチペチキーボードと比べても音が太くなるくらいでそこまで音量自体の変化はないのではないかと思います。
なによりポツポツポツという感じでこちらも「打ってる感」がものすごく癖になります。
購入した人の中には矯正用の歯間ゴムをつけて静音化する方もいるみたいですが、それは気になってきてからでいいかなと思っています。ですので、今の所は音量についても満足です。
図書館など極端に静かな場所でつかう方にはうるさく感じるレベルですが、カフェなどは音楽がかかっているお店も増えてきていますし、デシベル単位で考えると、喋り声の方がはるかにうるさいので、気にせずガツガツ打鍵しています。
無刻印の落とし穴
僕は前述したとおり、US配列の無刻印モデルを購入しました。まず最初に「無刻印」に惹かれ、US配列にしかないという理由でUS配列について調べはじめた訳ですが、僕の用途においてのUS配列はメリットがとても多いことがわかったので、迷わず購入しました。
ですが問題はUS配列ではなかったんです。強敵は無刻印でした。
当たり前ですよね、US配列に慣れてない上に何も刻印されていないのですから。当然最初は苦しみました。ですが今では全く支障なく打てるようになってます。
そしてUS配列には特有の「カーソルキー」があります。キーの画像を見ていただくとわかるように、カーソルキー(矢印キー)がないんです。
え!?つかえないの!?と思う方もいるとおもいますが、そうゆう訳ではありません。fnキーを押しながら"[キー"が上、";キー"が左、"'キー"が右、"/キー"が下というようになります。ここに関しては慣れが必要ですが、慣れると不便を感じているところはありません。
問題はカーソルキーでもUS配列でもなく、ネットサーフィンしているときなどに起こります。
キーボードを打つときは毎回かならずホームポジションに手を置くっていう人は少ないのではないでしょうか?タイピング練習をしている方は所構わずホームポジションスタートでしょうが、そうゆう訳でもないので片手で打つこともあるんです。
ですが無刻印はどうでしょう。ホームポジションからの移動距離でキーを判別している僕の単細胞な脳は片手で打とうとすると「あで、あでででで、キーがわからないじょ!」と訴えかけてきます。
そうです、例えばM単体を打ちたい時にNを打ってしまったりしてしまうんです。
これは僕特有の悩みかもしれませんが、こういった場合に非常に不便だなと思ってしまいました。
ただこれは修羅仕様のキーボード、僕の鍛錬が甘いからです。それも気にならなくなるレベルまで登りつめてやろうと固く誓い、刻印されているキートップの購入という選択肢は却下しました。
「片手で打つ時にわからなくなる」というデメリットよりも「無刻印がかっこいい」というナルシズムと見栄っ張り精神が勝ったわけです。これは歴史的瞬間に違いありませんね。
刻印モデルはどんなもん?
刻印モデルはこんな感じです。こちらもかっこいいですよね。しかも刻印の文字も黒なので一見何も刻印されてないように見えるじゃんとおもう方もいるかもしれませんが、そうゆう事じゃないんですよ、僕のナルシズムはそうゆう事じゃないんです 。
使っている環境
さぁここからは、僕がHHKBをどのように使っているかをお見せしたいと思いますが、まずその前にHHKBの公式オプション商品をいくつか紹介します。
疲れ軽減!パームレスト
こちらはHHKB正規のパームレスト(税込4,320円)です。もちろんHHKBのサイズに合うように作られているので統一感があってたまりません。
ですが僕はFilcoのウッドパームレストを買いました。(なんやねん)
現時点ではまだ届いてないのでタオルを巻いて代用しています。このことからも伝わるようにパームレストはほぼ必須かなと思います。
届いたらそちらも記事にする予定です。
圧倒的持ち運び!トランスポーター
こちらはHHKBを安全に持ち運べるトランスポーターケース(税込5,400円)になります。公式のオプションということでかなりぴったりに作られています。まだ持っておらず、HHKBが入っていたダンボールで持ち運んでいますが、今後は購入する予定です。なんせ高いので、、、誰かください。
ノートパソコンユーザーにはほぼ必須!キーボードブリッジ
こちらはノートパソコンの付属キーボードの上におき、その上にHHKBをのせることでキーが打たれなくさせるというキーボードブリッジ(税込3,780円)です。
僕はMacBook Pro15inchを使っていますが、付属キーボードの上に直接HHKBを置こうとすると、置けない訳ではないですが、かなり気を使います。
たまにBackSpaceが打ち込まれてしまったり不便が多かったのでこれは必須だと思いました。
ですが、こんなアクリルの板が約4,000円!?作れるんじゃなかろか?
買ってきました。アクリル板、アクリルカッター、ヤスリ、滑り止め。これで完璧です。
どーーーーーん!丹精こめて自作しました。本当はそちらの工程も記事にしたかったですが、忘れてました。
どうでしょうかこの完成度、我ながらうまくいったと思っています。
ですがところどころカッターがそれて傷が入ってしまっているのが気になります。でも自作なのでとても愛着がわいて、今も使っていますが不具合は全くありません。
気になる費用ですが、正規品の半額、約1,500円で作ることができました。まあこれには満足しています。
乗せてみるとこんな感じです。見えるところに傷ができてしまったのは残念ですが、パームレストがくれば気にならなくなると思います。ですがトラックパッドはあまり使っていないので、わざわざかわさずに見える面をまっすぐにしてもよかったかなと思っている話は誰にも言いません。
このようにして僕はたのしいたのしいHHKBライフを送っています。
総評
HHKBを買って実際どうなのか?というと
かなり大満足
です。毎日どんどん馴染んできていますし、ナルシズムに直接訴えかける「無刻印」。打つのが楽しくて2時間タイピング練習をしていたくらいです。
おかげさまで以前使っていたキーボードよりもタイピングは早くなりました。
HHKBの存在をしったのはTwitterのフォロワーさん経由です。この場を借りてお礼申し上げます。
今購入を検討されている方は、最初から無理に無刻印は買わなくてもいいかと思います。5,000円でキートップは売っているので、慣れてきたタイミングで変えるのがベストかなとも思います。なんせ最初が辛いので。
では、ここまでかなり長くなりましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございます。つぎはパームレストが届いたときくらいに更新すると思います。
この機会にぜひ、HHKBシリーズならびに静電容量無接点方式キーボードを検討してみてください。
静電容量無限の彼方で会いましょう!さらば!